司法書士はやめておけと言われる理由や背景は?それでもやるべき?

「司法書士はやめておけ」と耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際にインターネットで検索すると、ネガティブな情報や体験談が目に入ることもあります。

なぜこういったネガティブな情報があるのでしょうか?合格までの勉強が大変、仕事が減っている、収入が不安定…こうした理由から不安を感じてしまう方も多いでしょう。

しかし本当にそれだけで諦めてしまって良いのでしょうか?

この記事では、そう言われる理由や背景を冷静に整理しつつ、それでも司法書士を目指す価値があるのかどうかを考えていきます。

 

司法書士はやめておけと言われる背景や理由は?

司法書士はやめておけと言われる理由や背景について、実際に司法書士として働いている私の考えをお伝えします。

 

資格をとるのに時間がかかる

司法書士はやめておけと言われる理由として、まずは資格を取るのに時間がかかるということがあると思います。

難易度も高い資格で、合格率も4~5%程度と難関なので、合格までに時間がかかってしまうということがあります。

そうすると、それだけ年も取ってしまいます。その後に合格できればいいのですが、それは分からないですよね。

そんな確実ではない未来のために時間を費やせるかというところで、辞めておいた方がいいと言われてしまうのではないかと思います。

 

開業後の経済的なリスク・収入が不安定

次に、開業後の経済的なリスクも考えられます。

司法書士は「勤務司法書士」として事務所で働く人と、独立・開業して「自分で事務所を開く」という2つのパターンがあります。勤務司法書士の場合、通常のサラリーマンと同じで正社員として働くということになると思います。

一方、開業すると自分で営業もしなければいけないですし、事務作業もしなければいけないという状況いなります。また、お客さんがどの位来るのか?自分で営業できるのか?という心配があります。

お客さんがどの位くるのか分からないというところで経済的なリスクがあるので、「司法書士はやめておけ」と言われるのかと思います。

さらに、司法書士は収入が不安定なんですね。

税理士や弁護士の場合は毎月の顧問料が発生する仕事があるので、そこで経営が安定します。ですが司法書士はそういった仕事がなかなか業務上ないので、単発で仕事を引き受けることになります。もちろん法人や不動産会社などから定期的に仕事が来ることもありますが、人員不足などでそこまで継続して受けることができないことが多く、継続的な仕事にはは向いていないんです。そうすると、月によって収入が変動してしまいます。

そういうところで、司法書士はどうなのかな?といわれてしまう原因なのかなと思います。

また、都心部で仕事をしていると競争が激化しています。特に価格競争はあって、お客さんによっても複数の事務所で見積もりを取って安い所に依頼するというパターンがあります。自分がもしその安い仕事を受けた場合、とにかく仕事量が多い・でも価格と見合っていない、となってしまい心も経済的にも削られていくことが想像されます。

そういったことでも「司法書士はやめておけ」と言われる要因となっていると思います。

 

地道な作業や事務作業が多い

司法書士は、地道な作業や事務作業が多いということで大変と言われています。

不動産決済を取り扱っている司法書士の場合、日中は決済に行ったり、本人確認に行ったりするため外出し、夜や休みの日に事務作業をすることになったりします。

それが続いて体を壊したりストレスになってしまったりして、辞める人がいるのも事実です。

 

AIで仕事が無くなるリスクがある?

最近では、AIの発達によって司法書士の仕事はなくなるのではないかと言われています。

野村総研とオックスフォード大学の共同研究の結果として、2015年に士業はAIに変わられる可能性が高い職業であると発表されました。

せっかく資格を取っても、AIに仕事を奪われることになるのであれば、挑戦する意味が無くなってしまうと思われるの分かります。

この点も司法書士は辞めておけと言われる理由だと思います。

詳しくは、

「AIで司法書士が消える?AI時代に生き残るために必要なこととは?」

にて解説しています。

 

それでも目指すべき理由

司法書士という資格は、何歳からでも、どんな経歴の人でも挑戦できる国家資格です。実際に、20代で合格した方もいれば、30代・40代から勉強を始めて見事合格し、やりがいを持って活躍している方もたくさんいます。

今の仕事に不満がある方、将来が不安な方、何か新しい道を切り開きたいと思っている方にとって、司法書士は「人生を変える一手」になり得る資格です。法律の専門家として、人の節目に寄り添い、感謝される仕事。挑戦する価値は十分にあります。

迷っているなら、まずは一歩踏み出してみませんか?その一歩が、未来を大きく変えるかもしれません。応援しています。

まとめ

「司法書士はやめておけ」と言われることがよくあるので、その理由を考察しました。

そもそも試験に合格するまでが大変とか、仕事が大変で収入が安定しないなどのリスクが考えられます。

ですが私は司法書士は魅力的な仕事だと思っています。理由は誰でも挑戦し第2の人生を確立するチャンスと成ること、人のためになれる仕事であること。難関試験を突破したからこそ掴んだ人生を歩むことができます。

司法書士に興味を持った方、挑戦するかどうか悩んでいる方は、ネガティブな情報だけに惑わされずに前向きな挑戦を考えて頂ければと思います。

 

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