司法書士試験に合格する人は、だいたい3%~5%くらいといわれています。いわゆる難関試験で、3回以内で合格する人は4割くらいしかいないのではないかと思います。一発合格となると一割いればいいかなというくらいです。
今回は司法書士試験に何回チャレンジしても落ちてしまう人には特徴があると感じているので、その特徴について解説します。
司法書士試験に受かりたいという方は、是非参考にしてください。
テキストが絞れない
一つ目は、テキストを絞れない人。
司法書士試験のテキストはいろいろな所から出ています。落ちる人は、いろいろなテキストを手あたり次第買っている印象です。「このテキストにはこれが載ってない」とか、「この部分はこのテキストがいい」などと言って、いろいろ集めたがるんですね。
どこの予備校でも、どこのテキストでも、だいたい書いてあることは一緒なので、むやみにいろいろなテキストを買う必要はありません。
最終的に大事なのは、一つのテキストにまとめていくということです。自分が間違いやすい所を一つのテキストに集約するとか、このテキストに全部まとめてしまうというのがすごく大事なんです。
あちこちに手を付けていると自分の知識がばらばらになってしまって、「あれはどこに書いてあったっけ?」とすぐに探せない事態になってしまいます。
いろいろ買ってしまった人は、どのテキストもあまり変わらないので、相性がいいもの一つを決めて、そのテキストに全部まとめることで勉強を進めていくのが良いと思います。
高得点を取ろうとする人
二つ目は、高得点を取ろうとする人。
実は一発合格者は、知識はそこまで深くありません。最低限の知識で受かった人が一発合格者となっていることが多いんです。何年も試験を受け続けている人の方が知識があることも多いです。
ベテラン受験生にありがちなのが、過去問に飽きて予備校の模試をやってみようとなります。模試を受けると、自分が知らない知識の問題が出ているのでもっと「勉強しなければ」となっていき、知識を詰め込んで頭でっかちになってしまいます。
模試で大事なのは、過去問の問題だったのか、その変形だったのかということを押さえておけばいいだけなんです。本試験の年一回に対し、模試は何回もあるので実際の試験よりも広範囲から問題を作ります。そうすると、本試験ではあまり出ないマニアックな問題が出されたりします。そういった「マニアックなことも知っておかないとだめなのか」とさらに知識を詰め込むと、本来の大事な部分の記憶が薄れてしまい本試験で解けないという事態に陥ってしまう方がいるんです。
模試ではただ高得点を狙うのではなく、模試の問題が過去問にあったかどうか、その見分けができるようになることです。過去問の変形だとか、派生問題だとかが分かるようになるまで、繰り返し勉強しましょう。
モチベーションが低い
三つめは、モチベーションが低いことです。
目標を明確にしておかないと、勉強が続かないんですね。稼ぎたいとか、資格をとって開業したいとか、きちんとした目標がないと続かないです。
そもそも難しい試験なので、途中で「なんでこんなことやっているんだろう?」とか「資格とるのめんどくさいな」となってしまうことがあります。それは良くないので、自分のモチベーションを維持する「目標」が大事です。自分が司法書士になったらどうなるかといった目標を描いておくことで、苦しい時に耐えられる元になります。
知識があやふや
四つ目は、知識があやふやな人。
司法書士試験は、答えを瞬発的に出す必要があります。自分の知識があやふやだと、問題を見て「あれ、これはどっちだった?」と考えてしまうとダメなんです。
私の場合は、100問あったら20問位は、どの角度から聞かれても絶対に間違わないという確固たる自信をつけて試験に臨んで、合格できました。その前の年は落ちたのですが、そこまでしっかりと知識を身に付けていなかったんですね。
あやふやな知識をたくさん持っていてもだめなので、知識をあやふやにしないということが大事です。知識は量ではなく質なんです。
そのために、何度も何度も過去問をやり込んで、確固たる知識を身に付けてほしいです。
100個のあやふやな知識より、20個の確固たる知識です!
言い訳が多い
最後は、言い訳が多い人。
復習しない人とか自己分析できない人です。
例えば「〇〇やしました?」と聞いた時に「××なのでできませんでした」というような人はダメですね。
時間がないなら、どうやって時間をつくるか?、お金がないならどうやって解決するか?
とにかく言い訳が多い思考はネガティブ思考になりがちで、どうしても逃げてしまうんです。司法書士試験は自分と向き合ってやるしかないので、できないならどうするかを、言い訳しないでプラス思考で考えることが大事です。
勉強を続けていると、どうしてもいやな事やダメな事があります。試験の点が悪かったとか、全然覚えられないとか。そこを逃げずに向き合っていくことが、受かるためのメンタルを作っていくと思います。
まとめ
司法書士試験に落ちる人の特徴5選ということでお伝えしました。
司法書士試験はかなり難しい難関試験ですが、モチベーションを維持して、自分の目標のために頑張ろうと、とにかく自分と向き合って勉強をすすめていました。テキストは一つに決めて、とにかく繰り返しやり込んで確固たる知識を身に付けて、試験に挑んでください。
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