司法書士あるある7選!認知度の低い司法書士の実態を解説!

司法書士として働いていると、日常の中で思わず「あるある!」とうなずきたくなるような出来事にたびたび遭遇します。「行政書士と何が違うの?」「司法試験に受かった人?」と聞かれるのはもはや定番。名乗っても職業を正確に理解されないことも多く、「法律系の仕事です」とざっくり説明する場面もしばしばです。ほかにも、登記の数字140万円の壁や、街中のマンションを見てつい登記が気になってしまうなど、司法書士ならではの視点やクセも満載。

この記事では、そんな“司法書士あるある”をクスッと笑える視点でご紹介します。

 

行政書士と間違われる

ほんとに良くあるのが、行政書士と間違われるということです。

名刺交換など行った時に「行政書士さん、お世話になってます」と、よく言われます。

一般の人は、弁護士であれば犯人を弁護するとか、税理士であれば税金のことで相談するなどのイメージがあると思います。ですが行政書士・司法書士の場合は、ちゃんと違いを言える人はあまりいないと思います。また、認知度としては行政書士の方が高いと思います、数も多いしドラマになったこともあるので。

もちろん、行政書士と司法書士の仕事は全然違いますよ。

ざっくり言うと司法書士の仕事は法務局系で、行政書士は許認可系の仕事です。

 

「何やってる人」と聞かれる

司法書士はあまり一般的には認知されていないんですよね。

名刺交換などをした時に「司法書士ってすごいですね。で、司法書士って何やってる人なんですか?」と聞かれることが多いです。

そもそも士業のことを知らない人が多いですし、弁護士や税理士は知っていても司法書士は何をしているのか分からないという人が多いんですよね。

 

「法律系の仕事です」と答える

何をやっているのかを聞かれた時は簡単に「法律系の仕事です」と答えています。

「どういう時に頼めばいいですか?」と聞かれた時は、相続や借金問題についてが説明しやすいです。誰かが亡くなって相続する時や、借金があって困っている時にお手伝いできますと説明します。不動産登記の話の場合は、不動産業者と混同されやすいので説明しにくいですね。

これらをまとめた感じで「法律系の仕事」と言うことが多いです。

ただこう言っていると、行政書士の仕事の範囲だったり、弁護士でなければできないことだったりの相談をうけることが多くあります。その場合はそれぞれ適切な士業の方を紹介するので、相談事の窓口みたいになっている部分もあります。

 

140万円のボーダーを感じる

司法書士は140万円のボーダーを感じています。

140万円というのは、簡易裁判所における金額のラインのことで、140万円を境に取り扱いが変わってきます。

140万円を超える訴訟の場合は地方裁判所が取り扱うことに決まっています。地方裁判所では弁護士でないと代理人になれないので、司法書士は関与できません。

例えば借金のことで相談を受けて、よく話を聞いてみると3か所から借金があり1か所は140万円を超えていたとすると、司法書士では対応できないので弁護士を紹介することになります。

なので司法書士は常に140万円の壁を意識しているんです。

 

マンションを見ると登記が気になる

新築マンションができた時、登記した人が誰なのかが気になります。

一般の人は、金額や間取りなどが気になると思いますが、司法書士の場合はまず登記が気になるんですね。

マンションの場合、部屋ごとに登記が必要となります。戸数が多いので、登記を一気に受け持つことができるとかなりまとまった申請料をうけとることができるんですね。なので、誰がやったのか気になってしまいます。

 

司法試験と勘違いされる

「司法書士試験を受けます」と言うと「あ、司法試験ね」と言われることが多いです。

司法書士試験は司法試験と名前は似ていますが受ける条件や基準が全然違います。

司法書士試験は、学歴や背景の基準はなく誰でも受けられます。

ですが司法試験は、大学を卒業してロースクール(法科大学院)に行くか予備試験に合格しないと受けられません。試験ももの凄く難しいです。

なので全然違うのですが、一般の方に説明するのが面倒で「まあそんなところです」と適当に流すことが多いですね。

 

ハンコを綺麗に押せる

司法書士は、ハンコを押す機会がメチャクチャ多いです。

印鑑が不要な書類も増えてきていますが、まだまだ登記などでは印鑑が必要です。

例えば不動産の取引では、銀行で売主・買主・不動産仲介会社・銀行員・司法書士が集まった立ち合いの場を設けられます。みんなが注目している場でハンコを押さなければいけないので、ハンコの押し方を練習したほどです。

こういった背景があるので、司法書士はみんなハンコを押すのが上手いと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?司法書士ならではの「あるある」は、実際にこの仕事に就いてみないと分からないことばかりです。

周囲からの誤解や説明の難しさ、日常生活でつい職業病のように反応してしまう瞬間など、司法書士であれば共感できるエピソードも多かったのではないでしょうか。どれも地味ながらも「司法書士」という仕事のリアルを映し出しています。

これから司法書士を目指そうと考えている方や一般の方にも、司法書士の一面を伝えられたかと思います。

司法書士のことを知りたい方に、少しでも参考にしていただければ幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました