司法書士に向いている人とはどんな人?向いていない人も解説!

司法書士は「コツコツ努力できる人向き」とよく言われますが、本当にそれだけなのでしょうか?
合格までの道のりが長く、業務も専門性が高い司法書士。どんな人がこの仕事に向いていて、逆にどんなタイプの人は向いていないのか、事前に知っておきたいですよね。

この記事では、実際に司法書士として活躍している人の特徴や、仕事の実体験をもとに、向き・不向きをわかりやすく解説します。自分に合っているのか判断する材料として、ぜひ参考にしてみてください。

司法書士に向いている人

司法書士に向いている人はどういう人なのでしょうか?

私が思う5つの特徴をお伝えします。

細かいことが得意な人

1つ目は、細かいことが得意な人です。

司法書士の業務は、メインは登記業務と裁判業務になります。

登記は、名前や住所を登記したり、会社の商号や目的などを登記します。その場合、文字1つとっても同じ読みでいくつも漢字があったりして間違えてはいけないので、一つ一つ細かくチェックしていく作業になります。普段から名前の字の作りが違うことに気が付いたりするような、細かいことに注意が向く人が司法書士に向いていると思います。

一方で、そういう細かいことはどうでもいい、読めればいいというタイプの人は、間違った名前で登記してしまう恐れがあります。当然、間違った漢字や名前ではお客さんは凄く怒るか悲しみますよね。なので、細かいことはどうでもいいという人は、あまり向いていないかなと思います。

 

コツコツ努力ができる人

2つ目はコツコツ努力ができる人です。

司法書士試験は11科目もある超難関国家試験と言われています。合格率も5%程度と低いので、天才でない限り、なかなか合格するのが難しいです。ですが天才でない人でも、コツコツ努力を重ねれば合格できる試験だと思います。なので、だれでもチャンスがあります。

コツコツ条文を読んだり、テキストを読んだりし、これを繰り返し繰り返しできる人というのが合格に結び付くと思います。

 

争いを好まない人

3つ目は、争いを好まない人です。

バリバリ戦って誰かの弁護をしたりしたい人は、司法書士ではなく弁護士を目指した方が良いのではないかと思います。

司法書士は、どちらかというと物事を穏便に進めていく手続きが多いです。業務は権利保護の手続きなどで、同じ法律を使っても争いを好まない人が、性格的にも向いているのではないかと思います。

 

コミュ力が高い人

4つ目はコミュ力が高い人です。

どの仕事でもいえることだと思いますが、コミュニケーション能力が高い人というのは、クライアントさんとの間で意思疎通がしっかりできますので、非常に向いていると思います。

まず最初に雇われ司法書士として仕事をしていく上でも、ボス司法書士さんとのやり取りや、お客さんとのやり取りで、コミュ力が高い人は非常に重宝されます。

コミュ力が高い人は、司法書士試験合格者の中でも目立ちますし、仕事でも重宝されますし、大きなメリットとなるのではないかと思います。

 

責任感の強い人

5つ目は、責任感の強い人です。

司法書士は権利保護の仕事がメインになります。例えば何千万もする不動産の売買をしたり、預貯金をお預かりしたり、成年後見の手続きがあったり、相続や遺言の手続きをしたり、皆さんの大切な財産をお預かりする仕事になります。なので、責任感が強い人が向いています。

人の財産を自分で使ってしまったり、何かあった場合は、損害賠償請求をされたり、民事で訴えられたりしてしまう可能性もあります。なので、普段から責任感の強い人が司法書士には向いているのではないかと思います。

 

司法書士に向いていない人

逆に司法書士に向いていない人もいると思います。以下の3つの特徴がある人は向いていないと思いますので、当てはまると思った人は自分を見直してみてください。今がこうでも意識することで変えられるかもしれません。または他の仕事を考えてもいいかもしれないですね。

望まない要求を断れない人

司法書士をしていると、受けたくない要求をされることがあります。よくあるのがキックバック。不動産業者などが登記の仕事を司法書士に紹介する代わりに、報酬の一部をその業者に収めさせることです。これは司法書士倫理13条2項で明確に禁止されている行為です。

このほか、意思無能力者からの贈与登記、成年被後見人の親族への貸金など、司法書士として断るべきものが多数あります。

こういった要求をきちんと断れない人は、司法書士に向いていません。

 

見栄っ張りな人

見栄っ張りな人も司法書士に向いていません。

なぜなら見栄っ張りな人は、横領につながりやすいからです。

司法書士は、多額のお金を預かったり管理することがあります。

事業が上手くいっている時はいいのですが、売り上げが悪くなってしまうこともあります。その時に、今まで借りていた家賃の高い事務所を変えたり、乗っていた高い車を売って安い車に変えることができますか?

私が思うに、見栄っ張りな人はこれができないと思うんです。

資金繰りが悪くなって、銀行に頭を下げることができずに、目の前のお金に手を付けてしまう横領に走ってしまう可能性があるんです。

なので、見栄っ張りな人は司法書士には向きません。

 

集客の努力をしない人

集客の努力をしない人も司法書士には向いていません。

売り上げの自信がないと、上記で述べたキックバックの話に載ってしまったり、横領に手を染めてしまったり、といったことにつながると思うんです。

「集客って、営業しないといけないの?そういうのが苦手だから司法書士を目指そうかと思ったのに」、という人もいると思います。まあ、私も営業は苦手です。

営業というと、企業の営業マンのように飛び込みで自分を売り込まなければいけないのかと思ってしまったかもしれません。ですが、司法書士の営業(集客)とはそういったやり方ではないのでご安心ください。

司法書士の場合は、お客様と信頼を築くために、ホームページを作成したりSNSで専門的なことを発信したりして、司法書士を探している人に専門性を認めてもらうこととなります。

依頼者は、そのホームページなどを見て連絡してくるので、一定の信頼関係があらかじめできていることになります。こういった努力を続けることで、自然と依頼が持ち込まれるようになります。

先に述べたような、キックバックありきで依頼を回してくれる業者などだけに頼っていると、ある日その業者が辞めてしまった時などに仕事が無い状態となってしまいます。

 

まとめ

司法書士は国家資格を活かして活躍できる魅力的な仕事ですが、向いている人・向いていない人がいるのも事実です。

誠実に対応し、自分の軸を持ち、地道に信頼を積み重ねられる人は、司法書士に向いており長く安定して活躍していけるでしょう。

お客様の無理な要求を断れない人、身の丈に合わない見栄を張ってしまう人、そして集客努力をせずに待ちの姿勢でいる人は、仕事の継続が難しくなるかもしれません。

あなたはどちらに当てはまりましたか?向いているという人は、是非司法書士を目指して挑戦してください。

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